男は千年の伝統を誇る武術の後継者であり、王を守る騎士だった。
厳しい修行の果てに、敏捷な動きと敵を寄せ付けない圧倒的な力を手に入れた。
男は休日に友人とプールに出かけた。友人の一人はやや太りがちで、ひょうきんな男だった。
彼は自らが発明したまんじゅうを早食いする装置をプールに持ち込み、まんじゅうを一気に10個頬張った。その装置からはまんじゅうが絶え間なく発射されていた。
もうひとりの友人は男と同い年の女で、大人の魅力を持っていた。男は友人であると同時に、ほのかな恋心を抱いていた。
最後の一人は男よりやや幼い少女だった。
少女は年の差を意識しながらも、男に好意を抱いていた。
いつの間にかまんじゅうを早食いする男はどこかに消え、男と女、そして少女のみになった。
水着を着たなまめかしい体に見とれてみたり、少女の男を思う間違いのない視線を意識してみたり。
男は悩ましい気持ちでその瞬間を楽しんでいた。