元恋人に殺されそうになった。
彼女は私が身につけているなにかが気に入らないらしい。
一度目は私が一人でいるとき、急に何かを叫びながら包丁を振りかざし、走ってきた。
当然のごとく私は逃げたが、それだけで諦めるわけもなく、いつまでも逃げ続けることとなった。
私は車に乗り込んだが、車の前に彼女は立ちはだかった。
私は車のドアをロックし、なにやら叫び続ける彼女の声を無視することにした。
次の瞬間、フロントウィンドウに何かが飛んできた。人間の頭だ。
彼女は私に無関係な人間を殺しつづけていた。
「あんたがいけないのよ」
「このマフラーがいけないのよ」
私はマフラーをしていた。そのマフラーはどうやって手に入れたものなのかはわからない。
「ほかにもあるわよ」
そう言いながら彼女は無関係な人間の首を切り落とし、私の車に投げつけた。